さんだいばなし
どうもこんにちは。所場世隅です。
どうにかこうにかまだ息があるかな。
だいぶ間が空いた感じはするけど、気が向いたから書いてみるよ。
さて、今回の話題だけど、「三題噺」というのをやってみようかと思う。
どんなものかっていうと、テーマを3つ決めて、それを全部使って話を作る。というもの。
そのためのアプリとかあるっぽいし、ちょっとやってみるよ。
では、お題を引いてみる。
・雨宿り
・調査
・死
んー。
ホラーかサスペンスの匂い。
まあお題はお題なので、れっつごー
この夏、我々はとある山奥に地質の調査に出かけていた。鬱蒼と茂った森が強烈な夏日を覆い隠しているとは言え、湿度も高いこの森はどうにも蒸し暑い。私が水筒からぬるくなった麦茶を喉に流しこむと、同様に一息ついた助手が声を掛けてきた。
「教授、この先に珍しい地層があるかもって話でしたが、本当にそんなモノあるんですか?」
「もしかしたら無いかも知れん。だがそれを確認するのが我々の仕事という訳だ」
今回調査に同行してもらっている助手は年齢の割には優秀ではあるのだが、いかんせん性急すぎる所がある。研究なんてモノは研究室であれフィールドワークであれ、スムーズに進む場合など基本ないというのに。とは言えこんなド田舎に放り込まれて文句の一つも言いたくなるなる気持ちも分からんでも無いのでゆるく流しておく。
そうして適当な会話をしながら森の中を進んで行くと、先程より少し涼しく、辺りが暗くなっている気がしてきた。大量の枝葉に隠されて見づらいが、雲がかかっているらしい。
「教授、一雨来そうです。長くは続かないと思いますけどね」
「ふむ、となれば雨宿りするのがいいだろう。幸い通りがけに小屋があったはずだ。」
方針が決まったならモタモタしている暇は無い。
急ぎ道を戻り、小屋のある場所まで戻る。
我々が小屋に入ると直ぐに、激しい雨が降り出した。
「かなり危なかったですね。着替えも全滅する所でした」
「その辺の対策もしておきなさいよ。こうやって降られる事も少なく無いからね」
「はーい。しかしこの小屋、なんか変な匂いしませんか?」
「だいぶ古い小屋のようだからな、手入れもロクにされていないようだし、そんなものではないか?」
「いや、コレはそういう感じじゃなくて…」
助手はそう言うと小屋の中を匂いを嗅ぎながら歩き回り、一つのドアの前で止まった。
「ここから匂いますね」
「小屋の持ち主の物ではないのか?勝手に開けたりすると苦情がくるぞ」
「それならすでに対処しているべきでしょう。っと、開いた…」
そう言って助手はドアをゆっくりと開けると、そこにはバラバラにされた大量の死体があった…。
「いやあ、燻製小屋だったんですねここ」
「狩ったイノシシとかをここで解体して燻してたという訳だな」
「そう言えば来る途中の道の駅で燻製を売ってたような気がします」
「ふむ、興味があるな。帰りに買っていくとしようか」
とまぁこんな感じで即興で話を作っていくのが「三題噺」と言うわけで。
思ったより書けるものだね、だなんて。
近いうちにまた書いてみるかな、的な。
ま、そんなこんなで、今日はここまで。
結構書いたな。